
KTM 390ADVENTUREの特徴
ミドルアドベンチャーモデルとしてラインナップされているKTM 390ADVENTUREは、大型二輪を必要としない373ccの排気量を持つバイクモデルだ。
スポーティな見た目がカッコよく、ツーリングやタンデムをしたいバイクモデルとしても人気がある。
高速道路走行をする際にも、シフトアップがとても軽快なためしっかり加速して本線に合流できるというしなやかさを持っている。
低速走行をしたりUターンをする際にもシフトがスムーズにチェンジするため、カクカクしたりギクシャクすることが少ない点もこのバイクの特徴といえる。
キビキビしたギアチェンジでカッコよくスムーズな走りを楽しみたいライダーにとっては、パフォーマンスが良いという点は大きな魅力だろう。
スポーティなバイクモデルの多くは、ライディングポジションが前傾になることがおおい。
そのため長時間のツーリングにおいては腕や背中に負担がかかりやすく、疲労の原因となってしまう。
しかしKTM 390ADVENTUREは上体を起こして自然なポジションで走行できるため、疲労感が少ないという魅力もある。
女性でも乗りやすい?
KTM 390ADVENTUREはシート高が855mmで、決してローダウンなスタイルとは言えない。
身長160cm程度の小柄なライダーでは、両足を地面につけることは難しい。
そのため、信号待ちなどではどうしてもシートからお尻をずらした状態で片足のみを地面につけるという姿勢を余儀なくされる。
足つきの良さという点では、残念ながらKTM 390ADVENTUREは理想的なバイクモデルとは言えないだろう。
足つきがイマイチな点は、またがった状態でスタンドを出し入れしづらいというデメリットにもつながってしまう。
小柄な人にとってはスタンドを取り除いた状態では問題なく乗車できるが、座ってからスタンドを取り除くという順序は厳しいかもしれない。
しかし、KTM 390ADVENTUREは女性でも取り扱いやすいという魅力がある。
車体を起こすとバイクの重心は高すぎると感じさせず、重心を感じにくい設計となっているからだ。
KTM 390ADVENTUREにはまた、女性に嬉しい装備もついている。
それは、コンパクトなウィンドスクリーンだ。
小柄なライダーが乗ると風圧はすべてウィンドスクリーンがうけてくれるため、顔に風がほとんど当たらないというメリットがある。
そのため、高速道路やロングツーリングでは疲れにくいという嬉しい配慮がされている。
足つきがイマイチというデメリットと、風圧を受けずに走りやすいというメリットが兼ね備わっていれば理想的なのだが、どちらを取捨選択するべきか悩んでしまう人は多いかもしれない。