ボンネビルT100の特徴について
ボンネビルT100は、トライアンフが販売している900ccクラスのバイクである。
大きなバイクに乗りたいという思いがあっても、女性の場合は身長や体力の問題でなかなか難しいと感じてしまうものだ。
しかし、このボンネビルT100は、900ccクラスでありながらも女性が無理なく乗れる一台として注目されているのだ。
ボンネビルT100は車両重量が229kgあり、このクラスとしては標準的な重量と言えるだろう。
そして、エンジンは水冷式の4ストロークOHC4バルブ単気筒を搭載している。
最高出力は65PSとなっていて、最大トルクは80N・mある。
これだけ見ると、やはり重量級のパワフルなバイクという感じがする。
男性でもある程度バイク歴と体力がないと、乗りづらいバイクだと感じてしまうかもしれない。
しかし、ボンネビルT100はシート高が790mmとなっていて、女性でもギリギリ安定した足つきができる高さなのである。
しかもステップ位置が絶妙で、スッと足を降ろすことができる上、ボディーに足が引っかからないので足つきがしやすいのである。
そして、走行時にはネイキッドタイプのバイクに近いライディングポジションを保つことができるので、疲れにくいというのもポイントだ。
燃料タンク容量は14.5Lあり、燃費はカタログ性能で24.3km/Lとなっている。
実際のツーリングでも300km近くは航続できるので、長距離のバイク旅をしたい女性にも適していると言えるだろう。
荷物を積みやすいリア付近の構造となっているため、安定性に気を付ければ複数日程のツーリングにも問題なく出かけられる。
かわいい見た目とバランスの取れた作りが魅力
ボンネビルT100の魅力は、なんと言ってもかわいいデザインだろう。
レトロ感を漂わせるトライアンフならではのデザインは、愛着を感じさせるものとなる。
フロントからリアまできれいな曲線を描くマフラーや、フューエルタンクからリアシートまでフラットに作られた、安心感を与えるフォルムなどは巧みなデザイン設計がなされていることを示している。
カラーリングは、クールなジェットブラックの他にルーサンブルーとフュージョンホワイトの組み合わせと、カーニバルレッドとフュージョンホワイトがある。
どうせならレトロ感が出るブルーかレッドがおすすめだ。
実際に乗ってみると、900ccクラスなのに取り回しが楽であることに気付く。
重心バランスが巧みに取られていることや、足回りとエンジン特性のマッチングが見事に決まっているからだ。
こうしたバランスの良さは女性が大きなバイクを無理なく乗りこなすためには欠かせない要素だが、ボンネビルT100はしっかりとそこを押さえている。